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TOP Page七つの心得 > 「二 呼吸〜体の力を意識すること〜」

   JAZZ Danceが上達する七つの心得とは?




「二 呼吸〜体の力を意識すること〜」


                        心★  技★  体★★★


さて、精神論が続きましたが、心得らしいものをそろそろ書かないと、、、(笑)。


二つ目の心得は『呼吸』。

一般のJAZZのレッスンでは、あまり呼吸を意識しませんよね。
というか、あまりそういうレッスンはないですよね。

『呼吸』を体得することは、【体】の力を意識するために、一番重要なことなんです。



▼呼吸を意識する

あなたは踊るとき、呼吸を意識してますか?
踊りで大きく跳んだり、まわったり、足を上げたり、、、

もちろん人間は無意識で呼吸をしています。
ですが、意識的に、色々な呼吸ができるようになると、あなたの踊りは飛躍的に上達します。

もちろん、踊るときに呼吸を意識することは非常に難しいです。
やっぱり振りを踊るし、移動もするし、まわるし、、、、いそがしいですよね。

そこで、まず段階をふんで、この心得を習得していきましょう。



▼呼吸方法の違いを理解する

まず、呼吸方法の違いを理解することが一番重要です。
では、あなたは普段、何呼吸をしているかわかっていますか?

さぁ、一度、呼吸してください(笑)。。。。


・・・・すーはー、すーはー、すーはー、すーはー、すーはー、すーはー・・・


いかがでした?ずばり、、、こんな感じです。

・胸式呼吸:息を吸う時に肩が上がり、息を吐く時に肩が下がる。
・腹式呼吸:息を吸う時にお腹がふくらみ、息を吐く時にお腹がへっこむ。

通常の呼吸はどちらかのみが単独で行われるのではなく、両方を使って呼吸しています。
(一般的に女性は胸式呼吸が多く、男性や子供は腹式呼吸が多いといわれていますが)


では、なぜ呼吸方法の違いが重要なのでしょうか。

心臓を意識的に動かすことはできませんが、呼吸は意識的にコントロールすることができます。
ダンサーは体が資本ですので、呼吸方法、つまりは体の使い方をマスターすることは必修事項です。
つまり、呼吸方法の使い分けをできること、体を使うこと、、、 踊りが踊れることになるのです。

といっても、そんなに難しいことではありません。
呼吸方法のポイントと効果をマスターすることが大事です。

ずばり、以下の二つのことを実践するだけです。

・胸式呼吸:体を持ち上げたり、広い空間を意識するための呼吸方法。
・腹式呼吸:リラックスし、自分の体を感じる呼吸方法。

では、それぞれについて説明します。



▼腹式呼吸

まずは、腹式呼吸からです。

わたしも、いつもこれをレッスンのはじめに行います。
この呼吸を行うことで、以下の効果が得られます。

(1)リラックスすることができる
(2)今の自分の体の状態を知ることができる

腹式呼吸の特徴は、深く大きな呼吸です。
腹式呼吸は、仰向けになってでも、立ってでもできます。
はじめは、仰向けになって、手をお腹にあてると、やりやすいと思います。

@息を吐ききる
まず、肺に残っている空気を全部吐ききります。
ポイントは吐いてから吸うことです。

A息を吸い込む
鼻から、ゆっくり空気を吸い込みます。
肺ではなく、お腹で空気を吸い込む感覚で、ゆっくり大きくたくさん吸いこみます。

B息を吐き出す
口から静かに息を吐きながら、お腹の力を静かに抜きます。
その際に、体の力が徐々に抜けていくことをイメージします。


この大きな呼吸によって自律神経のバランスが徐々に調整されます。
また、ゆっくりとした間を取って、吐く息と吸う息に意識を集中させ、頭の中を無にすることで、
自分の体をじっくりと見つめることができるようになります。

そうすると、次のようなことが感じられるようになってきます
「あー、今日はちょっと疲れてるなぁ、、、」
「うーん、何だか右足首が重いなぁ、、、」とか。

逆に、、、
「今日は体が軽いなぁ、ジャンプ高く飛べそう」
「振りのイメージがどんどん湧いてくるなぁ」とか。

もっとすすむと、、、
「うーん、今日はきっとピルエットが回りにくいかもなぁ、、軸がちょっと右にずれてる感じがする」
「右手の薬指までのエネルギーラインの意識が、ちょっと弱いかなぁ」など。

進めば進むほど、体への意識の次元がドンドン高くなります。

つまり、自分の体の奥深くまで意識を集中することができるのです。


実際、レッスンでもやっていますが、
はじめのうちは、何が何やらわからなかった生徒さんも、続けることで、短時間のうちに、
リラックスができるようになり、自分の体をうまく使えるようになり、踊りも上達していきました。

腹式呼吸法おそるべしです!!



▼胸式呼吸

胸式呼吸は、この後にでてくる“空間”の心得を行う際には非常に重要となります。

やり方は、腹式より、もっと簡単です。

ただ、すこし異なるのは、胸に入れる空気の量をいつもより多めに入れるだけです。
胸式呼吸で、いつもより空気を肺に大きく入れてみてください。

どうなりました?

そうです、姿勢が良くなります。
肺に空気を入れることで、背筋が伸び、より大きく見えます。
同時に、空間の意識も遠くまで行くようになり、踊りも大きく踊れるようになります。

この空間の意識は、この後の『空間』の心得で詳しく説明しますが、
この後の心得は、この胸式呼吸の方法を体得していないと、できません。


さて、これら二つの呼吸法ですが、実際に踊りをする場合には、
腹式・胸式呼吸を組み合わせて行うと良いと思います。

ですが、なかなかそれを最初からするのは難しいと思います。


重要なのは、意識すれば、どちらの呼吸方法も使い分けることができるということです。
まずは、これらの呼吸方法を使い分けて、練習しましょう。

吸って吐いて吸って吐いて吸って吐いて、、、


ヨガの世界や、気功の世界でも、呼吸って、一番はじめに教わることですが、奥が深く、
ずーっと練習していかなくてはならないんですよね。

JAZZでも、他のダンスでも、やっぱり呼吸が大事です。
呼吸法を使って、 自分の【体】を感じる!!のです。





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