JAZZ-O.com
JAZZ-O.comバナー

TOP PageJAZZ-O 奥義〜JAZZ王への道〜 > 「できないなら、、、」

  そこのあなた、“できないオーラ”全開じゃない?!




「できないなら、、、」


昔、ヘタッピダンサーだった頃、なぜかバレエの舞台に出させていただいたことがあります。

ホント、踊るも何も、、、バレエなんて、ほとんどやったことのない頃です。
バレエの「バ」の字も知らない頃です。

といっても、主役ではありませんよ、もちろん。


役としては、舞踏会のシーン、、、その出席者の紳士、、、よくある感じですよね。

これが、しかも社交ダンスのステップっぽいのやら、軽いリフトやら、、、いろいろありましたね。
やっぱり舞踏会ですからね、当然です。



ですが、超ヘタッピな頃の私、、、ましてやバレエというか、紳士なんて、、
そんなことできるわけがありませんでした。


高貴なオーラ、優雅な振る舞い、、、社交界、、、紳士、、、ジェントルマン、、、



「って、できるわけないじゃん、、、」



・・・できなさすぎて、半分あきらめてました。


もちろん、一生懸命やってはいたんですけれど、心のどこかで、自分には絶対に無理だ、
こんなのできるわけがないって感じていました。

でも、所詮、背景みたいなものだし、後ろの方でこっそりやっているし、、、

多分、目立たないから、何となくやっておこうって、、、そんな中途半端な演技をしていました。




で、あるシーンで、、、演出家の先生が急に怒鳴りました。


「オイ、そこのお前!!!何、考えてるんだ!!!」



一瞬、誰のことかわかりませんでした。


だって、私は、超後ろの、、、超背景みたいなところにいましたから。



ですが、演出家の先生の指先は、、、間違いなく私に向いていました。


「オイ、そこの一番後ろの、お前だよ!!!

 全然、紳士じゃないよ、、、意味わかってんのか?!」



しどろもどろしている私に、さらに一言、、、



「できないなら、できるフリをしろ!


 ダンサーだろうが!」



って。



心にグサッと来ました、、、深く深く突き刺さりました。


悲しくて、心の中で泣きました。


そして、、、悔しくて、必死でフリをしました、、、できるフリを。


変な話ですが、それまでの私は、“できないフリ”が上手だったのかもしれません。
もちろん、意図的にやっていたわけではないのですが。

仮に、超背景の、、、しかも、目立たない役にもかかわらず、、、
かなり周りの雰囲気から浮いていたんでしょうね。

まったくダメダメだったんでしょう、、、ハイ。

“できないオーラ”全開だったんでしょうね、、、ハイ。



それ以来、超がんばりました。

頭でも必死に考えました、出席者の紳士ってどんな感じだろうって、
まるでダンサーというよりは役者みたいでした。

そこまでなら、普通の役作り、、、さらに、もう一歩進めたのです。



そう、、、実際にできているかどうかは別として、、、


『自分はできている』というフリをする

↑ココ大事!!!



踊りをがんばるというより、、、まさに、“できるフリ”をがんばりました。


くだらないかもしれませんが、大事なことです。


何かの役にしても、感情を込めたダンスでも、、、できないかもなんて思ってやっていたら、
絶対にできません、、、絶対に伝わりません。


自分のこの感情を絶対に伝える、、、この感情は絶対に伝わる、、、


そんな風に思って、、、もちろん、伝わるかどうかは別として、そう思って踊らないと、
何かが伝わるなんてことはありませんから。


・・・ダンサーにも、そういう要素が必要なんですよね。



今、自分が振付をする立場になっても、よくわかります。


「○○ちゃん、ココは、、、もっと感情を出して、踊って!!!」



  「でも、私、、、感情を出して踊るなんて、、、」



そんな場面が何度もありました。


だから、必ず、こういうことにしています。



「大丈夫、感情は、、、踊りで伝わるから、、、


 だから、、、『できない』なんて絶対に思わないこと!



 『できない』って思ったら、、、本当にできなくなるから!!!






 自分ならできる、、、自分はもうできているって、、、



 嘘でもいいから感じて!!!


 そうすれば、絶対にできるようになるから、、、

 踊りで感情を伝えることができるようになるから!!!」




うんうん、、、とっても大事なことです、、、まさに、JAZZ-O 奥義です。

そう、、、JAZZ Spirit 【心】の奥義!!!



って、こういうことって、あまりインストラクター的には言わないかもですよね。
『嘘でもいいから感じて』、、、なんてね。


普通の先生なら、そういう言い方はしないのかな、、、

「がんばって、何とか出してごらん!」とか、、、

「もっと練習してごらん!」とか、、、いうのかもですね。



でも、本当にこれ、思ってくださいね、、、

できる、できる、できる、、、できている、できている、、、って思っているうちに、
本当に、何かを伝える踊りができるようになりますから、マジで。


まさに、“嘘から出た誠”になりますから!!




だって、、、

ホンの少しでも、自分ができないって思ったら、本当にできなくなっちゃいます。


まずは、自分のことを自分が信じてあげないと、、、

自分ができると思わないと、、、何かを伝える踊りなんてできませんから。


・・・そう思いませんか?!








「できないなら、できるフリをしろ!」




おかげさまで、なんとか無事に、その舞台の幕は下りました。

とっても紳士でしたよ、私、、、、、、多分(汗)。





・・・今となったら、良い思い出ですね。



あの演出の先生がいなければ、、、

今の私は何をやるにしても、“できないオーラ”満開だったかもですね。


ただ、単にネットで愚痴をいうだけのダンサーだったかも。


JAZZ-O、、、じゃなくて、、、GUCHI-O(ぐちお・・・愚痴男)でしたね。




あなたは、“フリ”してますか?!




GUCHI、、、ではなく、、、JAZZ-Oでした!(笑)





  




 JAZZ-O 奥義〜JAZZ王への道〜  → TOP Page

Copyright (C) 2004 JAZZ-O. All Rights Reserved.   web@jazz-o.com